ゲームをせずに普通に労働をしようと言っているんだろうか?

4人で働いたってダイヤモンドを買うだけのお金が簡単に貯まるとは思えない。

とにかく私は反対だった。




「他にもわかったことがあるよ」




繭乃が口角を上げて笑顔になって言う。

どうせろくでもないことだと耳を塞ぎたくなるけれど、これから先必要になる情報かもしれないから無視できないのが悔しい。




「普通に労働するよりもゲームで負けたクレジット人間が労働するようが遥かに高収入だってこと」



「そういえば俺がクレープ屋で働いたときも結構高収入だったよな」




元々クレープの単価がやすかったこともあり、尋はそれほど重労働をしたわけでもなく4人分のクレープを手にいれることができた。

繭乃は大きく頷いた。