「なに言ってるの!?」




思わず智道と同じ言葉を発していた。




「ダイヤモンドを購入すれば全員がここから脱出できる。しかも、残りのお金は山分けができるんだぞ? こんなチャンス、外に出たら出会えない」



「そうかもしれないけど、それって誰か1人を犠牲にするってことだよね!?」




私の言葉に尋は左右に首を振った。

「そうじゃない。ちゃんと労働をすれば死ぬことはない。それに、さっき自販機のところで会ったクマに聞いたんだけど、労働はゲームに負けた1人だけがしなくてもいいらしいんだ」



「どういうこと?」