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「ダイヤモンドを買うためのゲームをしようよ」




私と智道が脱出方法を思案していたとき、繭乃が信じられない言葉をかけてきた。




「なに言ってるんだ?」




智道の表情が一瞬にして険しくなる。

冗談にしても聞き逃すことのできない言葉だ。

ダイヤモンドを手に入れるためには長期間労働か、死を意味する。

絶対にそんなものを購入してはいけないと、わかっているはずだった。

しかし、

「俺も賛成だ」

繭乃の意見に賛成したのは尋だった。

尋は繭乃の横に立ってこちらを見ている。