クマの面をつけた人や、クマの着ぐるみの存在を思い出す。

彼らだってどこかで寝泊まりしているはずで、その建物を見つけることができれば、出入り口も見つかるかも知れない。




「建物のドアが触接外に続いてるってことか」




尋が智道の言葉に同意するように頷く。




「他に出入り口はなさそうだからな」




それなら明日はそれらしい建物を探してみるのがよさそうだ。

簡単に入ることはできないと思うけれど、建物を見つけることができれば状況は一歩前進する。

私はそう思っていたのだった。