「よく頑張った。もう、いいから」



「うぅっ……」




ダメだった。

結局助けることができなかった。

今回は助けられると思ったのに!




「恵利のせいじゃない。大丈夫だから」



「あああああああ!!」

耳元で囁かれて私は大きな声で叫んだのだった。