今度こそ助けることができるかもしれないのに!
消毒液と包帯だけを握りしめて外へ出たとき、クマの着ぐるみがスキップしながら園内を歩いているのが見えた。
なにかあるのではないかと一瞬身構えるが、クマは見回りをしているだけで特になにもなさそうだ。
それよりも、助けを呼ばないと……!
でも、誰に?
医務員はいなかった。
それなら誰に助けを求めればいいの?
ここにいるのは遊園地側の人間と、私達とおなじ境遇にいる子供たちだけだ。
助けを求めるなら……。
私はクマへ視線を向けた。
たとえば、助けてくれたらクレジット人間になって視聴者を楽しませてあげるとか、そういうことを言えばどうだろう。
もしかしたら動いてくれるかもしれない。
消毒液と包帯だけを握りしめて外へ出たとき、クマの着ぐるみがスキップしながら園内を歩いているのが見えた。
なにかあるのではないかと一瞬身構えるが、クマは見回りをしているだけで特になにもなさそうだ。
それよりも、助けを呼ばないと……!
でも、誰に?
医務員はいなかった。
それなら誰に助けを求めればいいの?
ここにいるのは遊園地側の人間と、私達とおなじ境遇にいる子供たちだけだ。
助けを求めるなら……。
私はクマへ視線を向けた。
たとえば、助けてくれたらクレジット人間になって視聴者を楽しませてあげるとか、そういうことを言えばどうだろう。
もしかしたら動いてくれるかもしれない。