智道の的確な判断で私は走り出していた。
医務室の場所は大橋くんのおかげでわかっている。
ここからは少し遠いけれど、走ればすぐだ。
体力はほとんど残っていないはずだけれど、両足には自然と力が入った。
誰かを助けたいと思ったとき不思議と力がわいてくるものだ。
「助けて!」
医務室に到着した私は勢いよくドアを開いて叫んでいた。
しかし医務室の中に医務員の姿は見えない。
デスクには『外に出ています』とメモ書きが残されている。
「嘘でしょ、こんなときになんでいないの!?」
周囲を見回して必要そうなものを探すけれど、包帯や消毒液くらいしかわからない。
あの子に必要なのは血液だ。
医務室の棚を引っ掻き回して輸血パックがないか調べてみるけれど、それらしいものは見当たらない。
そもそも、ここでは怪我の処置とか、簡単なことしかしていなかったのかもしれない。
どうしよう。
まだ生きてる。
医務室の場所は大橋くんのおかげでわかっている。
ここからは少し遠いけれど、走ればすぐだ。
体力はほとんど残っていないはずだけれど、両足には自然と力が入った。
誰かを助けたいと思ったとき不思議と力がわいてくるものだ。
「助けて!」
医務室に到着した私は勢いよくドアを開いて叫んでいた。
しかし医務室の中に医務員の姿は見えない。
デスクには『外に出ています』とメモ書きが残されている。
「嘘でしょ、こんなときになんでいないの!?」
周囲を見回して必要そうなものを探すけれど、包帯や消毒液くらいしかわからない。
あの子に必要なのは血液だ。
医務室の棚を引っ掻き回して輸血パックがないか調べてみるけれど、それらしいものは見当たらない。
そもそも、ここでは怪我の処置とか、簡単なことしかしていなかったのかもしれない。
どうしよう。
まだ生きてる。