最初は観覧車の動きがゆっくりだから止まっているように見えているのかと思ったが、1分待っても2分待っても場所が変わらない。
さすがにおかしいと感じ始めた子たちがざわめき始めた。
観覧車の操作室へ視線を移動させると、そこにはやはりクマがいる。
クマはタブレットでなにかを確認しながら操作をしているみたいだ。
「なんで動かないんだ」
智道が焦った口調で呟く。
このまま止まっていれば男の子の体力はすり減っていく一方だ。
いくら運動神経がよくたって、あの場所から落下すれば助かりっこない。
「わざと止めてるんだ」
そう言ったのは尋だ。
「視聴者を楽しませるために」
さすがにおかしいと感じ始めた子たちがざわめき始めた。
観覧車の操作室へ視線を移動させると、そこにはやはりクマがいる。
クマはタブレットでなにかを確認しながら操作をしているみたいだ。
「なんで動かないんだ」
智道が焦った口調で呟く。
このまま止まっていれば男の子の体力はすり減っていく一方だ。
いくら運動神経がよくたって、あの場所から落下すれば助かりっこない。
「わざと止めてるんだ」
そう言ったのは尋だ。
「視聴者を楽しませるために」