男の子が呆れ顔になる。




「でも、それでも誰かが死ぬなんて……!」




「お前、一生ここで暮らすのか?」




私の言葉を遮るように重ねてくる。

私は喉の奥に言葉をつまらせた。

一生、ここで暮らす……。

そんなことできない。

絶対に無理だ。

こんな狂った場所、一刻も早く出ていきたい。

それはみんな同じなんだ。

だから選んだ。

チームの中で、誰かひとりを犠牲にすることを。

それは私が文句をつけるようなことではないのかもしれない。




「まぁ、せいぜい頑張れよ」




男の子はそう言うと、他の2人を連れて再び歩き出したのだった。