私はまた同じことを言った。




「おかしい? なにが?」




男の子の目が鋭く光る。

私はひるまないように両足を踏ん張って睨み返した。




「チームの子がひとり死んだんだよ? あんたたちのせいで!!」




「俺たちのせい? 違うだろ。これはこの遊園地が作ったシステムなんだよ。それがまだわかってねぇのか?」




確かに一番悪いのは遊園地側の人間たちだ。

だけど、だからこそ、私達は園内でそのシステムに踊らされちゃダメなんだ。




「時間をかければ死ぬことだってなかったでしょう!?」



「はぁ? お前、これだけの金を手に入れるのに労働しろってのか? 何年、何十年ここにいるつもりだよ」