「許さない!!」




気がつけば私は大股で彼らに近づいていた。

後ろから尋が止める声が聞こえてくるけれど、止まることはできない。

怒りが体中を支配して、熱を持つのを感じる。




「ちょっと! こんなのおかしいでしょ!?」




飛び止めるために声を張り上げた。

出口へ向かって歩いていた3人が足を止めて振り返る。

その顔には笑みが浮かんでいて、更に苛立ちが加速する。

人ひとり殺しておいて、どうして笑っていられるんだろう。




「なにか用事?」




女の子が見下した声色で尋ねてくる。




「こんなのおかしいでしょ」