「ここ、遊園地だよね?」




聞くと尋は頷いた。

普通の遊園地ではない。

史上最悪の遊園地だ。

すべてを思い出して胸の中がずっしりと重たくなっていくのを感じる。

由紀子が無残に死んでいった様子を、私はすべて見ていたのだ。




「他の人たちは?」



「チームのみんなは自販機に飲み物を買いに行った」



「そっか」




自販機の飲料くらいなら簡単な労働で購入できる。

ゲームをしてクレジット人間を作らなくても、自分で働くことを選ぶだろう。




「みんなが戻ってくるまで、もう少し休んだ方がいい」




尋に言われて私はおとなしく横になった。

風が心地よく頬をなでていく。