「………あはは」



お口の悪い颯真様に苦笑いの私。



たぶん、この後が予想できてるからだろう。



「美梨、キスしてよ」



ほら来た。



メイドが坊ちゃんに触れるなんてイケナイこと。



でも…………



「ぅ、ふぁ、……んんっ、」



いきなり舌が入るような濃厚なキスを繰り返す私たち。



間違ってるって分かってるよ。



でも、止められないの。



「あー、美梨って可愛いね」



私が、メイドとして使えてる、
──────坊ちゃんは、遊び人。



でもね、きっと、
無自覚な溺愛だと信じたいよ。颯真様。



END