うーん、さわったら怒るかなー。 怒るよなー。 でも怒った理子ちゃんも可愛いんだよな。

 ……いや、やめておこう。 また逃げられたら困る。 この子、ノーブラでも平気で逃げるし。

 そうだ、パンツ脱がしとこうかな? さすがにノーパンじゃ逃げられないだろ。


「……ん……」


 俺の悪だくみを悟ったのか、花樫理子が目を覚ました。


「おはよ」


 とりあえず挨拶してみる。
 

「……」
 

 瞬きを繰り返して徐々に覚醒していく彼女に、身構える。

 今日は絶対逃がさねぇ。


「……おはようございます」


 意外なことに、彼女はモゴモゴ挨拶しながら俺の胸にすり寄って来た。


「っ……、」


 想定外のデレに、心臓から指先までキュンとする。
 
 なんだこの可愛い生き物。 食っちゃいたい。