絶対好きにならないって思ってた俺様なのに、俺様のギャップに魅せられて、優しさが全部自分に向けられて。


アンはすっかり絆された。


こんなに熱烈に求められて、もうミカエルはアンしか見ないって、アンを悪役令嬢にしたりしないって、信じたくなった。


「信じてもいい?」

「あたり前だ。お前のために努力してきた俺が信じられないのか?」


自信に裏打ちされた絶対的にブレない愛を示すミカエルが笑う。俺様が好きじゃないなんてもう言えない。


アンはすっかり俺様ミカエルの魅力にドハマリだ。


「私も、ミカエルが欲しい」

「俺を全部やるよ、好きなだけ」


覆いかぶさるミカエルにアンが両手を伸ばすと、ミカエルがアンに抱き寄せられる。


「だから、アンは全部、俺のものだ」