ミカエルに触れられると、肌が血が下腹が昂って気持ちが良かった。これが欲しかったと全身が鳴いていた。


「あー嬉しい……やっと俺のになった」


なってない!と否定しなくてはいけないアンなのに、全部晒している首筋にミカエルが甘えて頬をすり寄せる感触がゾクゾクして動けない。


胃が縮んでキュウキュウ鳴いて、下腹がゾクゾク疼いて、ミカエルに触れた快感に全身が善がっていた。


(あーーなにこれ、なにこれ、嬉し過ぎる喜んでるときめいてる私……あーもう気持ちいいのなにこれ)


アンは自分が身体でミカエルを欲していることを知ってしまって恥ずかしくて、ますます血流が増えて顔が火照る。


ミカエルは腕の中で静かになるアンの首筋にキスして、アンの顔を覗くと永久保存しておきたい甘い表情を見つけてしまった。


「アン、可愛い。可愛いじゃ追いつかないんだけど、何て言ったらいい?」


火照って潤む熱っぽいアンを、馬車の椅子に押し倒してミカエルは欲が湧いた碧眼で笑う。