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クリスマスが来週に迫った今日。
外は一段と寒く、少し前まではケチっていた暖房も最近では惜しむことなく付けていた。
今日は澪奈が渚と香澄にまたネイルしてもらいたい、とか言い出したから午前中にチラッ、と学校に寄った。
久しぶりに2人に会えて、新しいマニキュアに塗り替えてもらえて。とても嬉しそうな澪奈に「良かったな」と話しかけると、「うんっ!」と満面の笑みが返ってきた。
…ほんと心臓に悪い。
数分おきに爪を眺めては、ニヤついて。眺めては、ニヤついてを澪奈は何度も繰り返していた。
「ゆずきーっ!ぎゅー」
俺と澪奈の関係も、特に変化することなく続いている。
唯一変わったことといえば…
時間が経てば、経つほど、澪奈の遠慮もだいぶ角が取れて丸くなってきて、今ではすっかり元通りになったことだ。
一時期のような綺麗な言葉遣いはすっかり耳にしなくなった。
「ぎゅー」
思いっきりジャンプしてコアラのようにしがみついてくる澪奈を俺も包み込むように大切に抱きしめる。
…元に戻った。なんか嬉しい。
今の俺の気分は間違いなくこれに尽きる。
基本的には人懐っこく、無邪気な性格をしているらしい。
クリスマスが来週に迫った今日。
外は一段と寒く、少し前まではケチっていた暖房も最近では惜しむことなく付けていた。
今日は澪奈が渚と香澄にまたネイルしてもらいたい、とか言い出したから午前中にチラッ、と学校に寄った。
久しぶりに2人に会えて、新しいマニキュアに塗り替えてもらえて。とても嬉しそうな澪奈に「良かったな」と話しかけると、「うんっ!」と満面の笑みが返ってきた。
…ほんと心臓に悪い。
数分おきに爪を眺めては、ニヤついて。眺めては、ニヤついてを澪奈は何度も繰り返していた。
「ゆずきーっ!ぎゅー」
俺と澪奈の関係も、特に変化することなく続いている。
唯一変わったことといえば…
時間が経てば、経つほど、澪奈の遠慮もだいぶ角が取れて丸くなってきて、今ではすっかり元通りになったことだ。
一時期のような綺麗な言葉遣いはすっかり耳にしなくなった。
「ぎゅー」
思いっきりジャンプしてコアラのようにしがみついてくる澪奈を俺も包み込むように大切に抱きしめる。
…元に戻った。なんか嬉しい。
今の俺の気分は間違いなくこれに尽きる。
基本的には人懐っこく、無邪気な性格をしているらしい。