「に、西部くん……?」

明らかに混乱している清瀬。

少し罪悪感が募るが、後悔はない。

『まもなく、体育祭を再開します。繰り返します———』

「い、行こうっ、西部くんっ」

「あぁ」

気まずい空気を入れ替えるように、清瀬が引き攣った笑顔でそう言う。

これで少しは、意識してもらえたかな……。