そう突っ込まれてしまったけど、颯くんは順調にお題のところまで一位で走り切った。

「やっぱりすごいなぁ……颯くん……」

「あいつ、お題なんだろ」

あ、そっか!

これ、借り物競走だった……。

紙を開いた颯くんは、少し固まってから、キョロキョロし始めた。

……?

何を探してるんだろう……。