「あゆ先輩は僕が送るので、西部先輩?は安心して帰ってください」

ニコッと言う効果音がつきそうなほど笑顔でそう言う颯くんの口は笑っていない気がしたけど、

き、気のせいかな……?

「……そうか、じゃあな清瀬」

「う、うん。また明日ね」

少しだけ颯くんを睨んでから校門を出て行った西部くん。

「……先輩」

「ん?」