「ああ……それより、そいつ……」

「颯くんのこと?颯くんは……」

「あゆ先輩の彼氏です。そう言うあなたは?」

こ、この状態、恥ずかしい……。

颯くんのことを紹介しようとすると、肩をぐいっとひっぱられて自然と颯くんの体にすっぽり

はまって、暖かさを感じる。

「……クラスメイトだよ。ただの」

た、ただの……?