俺だって、謎だなって思うけど大体みんな仲良くなる前は謎なメンバーだなって思いながら集まってるもんだろ。
誰と仲良くなる!とか決まっているわけでもないし。


「無理?」

「……別にいいけど」

「まじ!助かる~!また日程は決まり次第、伝えるな!」

「はーい。その前にノートちゃんと写すんだよ」

「こんなの余裕余裕!」


美桜と遊べると思うと、今なら何でもできそうな気がする。

大袈裟だって言われるかもしれないけれど、それくらいパワーが湧いてくるんだよあ。
ニコニコと上機嫌な俺を佑香は冷めた目で見ながら一つため息をこぼして部屋から出ていった。



***



時刻は12時半すぎ。

俺は待ち合わせ場所の駅に集合時間の13時より30分も早く着いて一人ソワソワと緊張を募らせていた。


うわ、手汗やばい。


それに自分の心臓の音が耳に届くくらい、ばくばくしている。
というのも、今日は待ちに待った四人で遊ぶ日。