確かにさっき俺が送ったメッセージに“二人で”なんて言葉は一文字も入っていなかったからみんなで遊びに行くと勘違いしてもおかしくはない。
でも、完全に脈ナシに思えてきて沸々と虚しさが湧いてくる。
だけど、最初は四人でもいつか二人で遊ぶことができる日が来るかもしれないとポジティブな方へと思考を向けて返信をするためにトントンと画面を叩いて文字を打つ。
《了解!またどこ行くか決めよ》
よし、送信っと。
「なあ、佑香」
「なに」
呆れた顔をしながら部屋を出ていこうとしていた佑香に俺が声を掛けると、まだ少しムスッとした表情がこちらを見た。
「今度、美桜と西神と俺で遊びに行くんだけどお前も来てよ」
「はあ?なにその謎なメンツ」
佑香はメンバーを聞いて、心底意味が分からないというような表情を浮かべて首を傾げた。