「ただ……からかわれてるだけだよ」

「ゆのたんってば自信なさすぎ。で、二人はどこで出会ったの？」

「実は……」


わたしと善くんが出会ったきっかけとかを話すと希織ちゃんはまたしても目を大きく見開いて驚いていた。


「ゆのたん。普通、知らない人は泊めないからね」

「はい、反省しております」


善くんとどうこうよりもわたしが知らない人だった善くんを家に上げたことをすごく怒っていてわたしは肩をすくめて小さくなっている。

まるでお母さんに怒られている時みたいだ。


「たまたま漆葉くんで何もされなかったからよかったけど、一歩間違えたらゆのたんが危険になるんだから！今後はそういうことがあっても無視すること！」

「はい。そうします」


誓って家に入れたりなんてしません。

あの時のわたしはどうかしてました。

だから、そんなに怒らないでぇ～～！