放課後になり、わたしは希織ちゃんと近くのカフェに来ていた。


「ゆのたんって漆葉善くんのこと好きなの?」


突然、希織ちゃんにそう言われてわたしは飲んでいたキャラメルラテを噴き出しそうになった。


「ゲホゲホ……っ」

「ちょっと、ゆのたん大丈夫?」


わたしの背中を優しくさすってくれる。


「ごめんごめん!大丈夫だから!なんでいきなりそんなこと聞くの?」


こんな反応してもキャラメルラテを噴き出しかけている時点で図星なのはバレバレだと思う。

本当にわたしってどこまでもマヌケで泣きたくなる。


「いやー、だってさっきから外の漆葉くんが映ってる映像じっと見てるから」

「え!?」


希織ちゃんの言葉に思わず驚きの声が漏れる。

ぼーっとしてた自覚はあるけど、そんなに見てしまってたの!?