…先生に会いたくて、必死だった。
休み時間も、放課後も、部活の時間中だって。



あたしの目は、いつでも先生を探してたよ。
知らないでしょ。




…先生さえいれば他にはなにも、って、ありがちなセリフあげる。



でも、ホントだよ。
嘘偽りないあたしの気持ち。


先生だけでいいんだよ。





「…つめた」





思わずつぶやいちゃうくらいにはね。
突然手の甲に感じた冷たさにびっくり。




…雪、だ。




クリスマスに初雪とか。
ロマンチックがすぎるよ…。




告白日和だ、先生。



突然好きだなんて言ったら…先生は、どんな顔をするかな。




反応が怖くて、今にも泣き出しそうで、マフラーに顔をうずめる。




…告白なんて。
したいけど、したくない。
矛盾してるよね。




先生のこと好きすぎて、手放したくない。
教師だから…先生がこの学校にいる限りは、嫌でもかかわることになると思うけど。