「ね。百瀬さんってどんな子?」
「…いい子だよ。地頭よくて、運動は嫌いだけど体育の授業は好きっぽくて…童顔でかわいい。髪質が綺麗で…」
「あー、ハイハイ。泰志が百瀬さんのこと大好きなのはじゅうぶん伝わった」
だから、そんなことないって…。
…言い切れるのか?
「教師って大変だねぇ」
「保育士だって一緒じゃん」
「保育士なんてほぼ女社会だもん。それに相手はちびっこだし」
まぁ…。
恋愛に発展することはほぼないってことか。
なんで百瀬と俺が、生徒と教師なんだろうな。
別の形で出会ってたら、ここまで難しくなかったのかな。
「まぁとにかく、認めるならはやいうちにね。そのほうが楽だから」
「…うん」
認めたくない。
って言ったら、また飛鳥は怒るだろうか。
…いや、だって、相手は生徒だし。
俺の感性、間違ってないよな?
「っ……あ、あの…!!」
そこへ、噂の人物登場。
ドキッて心臓が跳ねた。