茉白たちと撮った写真を確認して自分の笑顔のぎこちなさに妙な感覚を覚えながら過ごしていると。





「百瀬」





…先生、話しかけてきた。
謝罪する気になった?




「あ。…乃蒼くん、わたしたちは向こう行ってよ」


「そうだな」




気を利かして席を外してくれてありがとう。
でも、ちょっと気まずいよ。




俯いたままのあたし。
先生がしゃがんで、顔をのぞき込んでくる。



…子供みたいに拗ねてて、ごめん。





「なんで拗ねてんの、かわいい顔が台無し」




…うるさい。
そんな言葉で、惑わされないんだから。




「百瀬ー? …俺のせい?」





小さく頷く。
分かってんじゃん。




「ごめんって。…な、百瀬の口から理由言って」




先生みたい。

…先生なんだけどさ。




はぁ。
あたし、観念して口開いた。





「…だって、先生。約束したのに、あたし以外とばっかり写真撮ってる」