あはは、と笑う先生。
笑い事ではなさそうだけど…。
まあ、言っても18歳のときってことは、もう7年前か…。
あたしがいま17歳だから。
…8歳差。
はぁ。あからさまにへこんじゃった。
「どしたぁ、百瀬」
「先生が遠いよ〜」
「なんだそれ」
ホントだよ。
先生って、近くて遠い。
微妙な距離感がもどかしい。
……もっと、隣に行きたい。
「ねぇ、先生…」
「なんだ?」
ちょん、って、運転する先生の袖を掴んだ。
これだけでも心臓爆発しちゃいそう…。
「あたしのこと、どう思ってる?」
「…え?」
変なこと聞いたよね。
だって…先生、あたしのこと一生意識しないもん。
攻めないとなんも進展ないし。
茉白たちにも、『まだその段階かよ』って呆れられちゃう。
「そりゃあ、大切な生徒だよ」
「…じゃなくて」