だよね。
先生が英語喋ってるとこ、想像できない。
「あの先生、教え方優しいだろ」
「ん? うん…」
英語の先生ね。
綺麗な女の人だよ。
年齢は確か30超えてるけど、美魔女っていうのかな。
とにかく美人。
「俺らの大学の卒業生らしい」
「へぇ」
先生と同じ大学…いいなぁ。
あたしもいきたいけど…きっと、ダメだろうな。
あたしに教師は向いてない。
「綺麗だよなぁ。旦那さんが羨ましい」
先生…。
ああいう人が、タイプ?
あたしとは似ても似つかない…あんな女の人が。
「いや、狙ってるとかじゃないから。安心して」
「うん…」
こういうとき、苦しくて。
どうにか逃げ出したいって思ってる。
…本当は、はやく告白して楽になりたい。
でも振られたら振られたできっと辛いから。
「先生…」
「ん?」