それから私たちはこれからの生活のこととか、例えば家事の分担のことなどを話した。
遥さんは仕事が忙しいし、私は学校があるけど、時間の余裕は私のほうがある。
週に一度は掃除に来てくれる人がいるらしい。
けれど、基本的にはふたりきりで暮らしたいと彼は言った。
正直自信はないけれど、彼はなんでもできるから大丈夫だと言った。
それはそれでプレッシャーなのだけど。
それから私は由希ちゃんの話もした。
昔ふたりが会ったことがあるという話だ。
すると遥さんは少し考えていたけれど、やっぱり記憶にないみたいだ。
「その由希ちゃんに会ってみたいな」
「えっ、ほんとですか?」
「うん。君が姉のように慕っているなら、一度挨拶をしておきたいしね」
「じゃあ、由希ちゃんに聞いてみますね」
嬉しい!
遥さんが私の大切な人にもきちんと挨拶をしてくれるなんて。