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いろはの記憶
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わたし「あかちゃん、かわいぃ~ずっといっしょにいたい」

おじさま「いろはちゃんは奏太が好きだなあ」

おばさま「そうね。奏太も嬉しそうよ」

おじさま「奏太のお嫁さんになってくれればいいのにね」

おばさま「まあ、嬉しいわ」

わたし「いやっ!」


 ふたりが驚いて黙る。


わたし「だっていろは、おにいちゃんとけっこんするんだもん」


 ふたりはお互いに顔を見合わせて、訊ねる。


おじさま「おにいちゃんて、誰のことだい?」

おばさま「もしかして、遥くんのことじゃないかしら」

わたし「いろは、おにいちゃんにけっこんしてっていったの」


 ふたり同時に「えっ!?」と声を上げる。


わたし「いろは、おにいちゃんと、けっこんして、がらすのくつをはくの」

おじさま「ガラスの靴?」

おばさま「シンデレラのことよ」

わたし「おにいちゃんも、いっしょにいてっていったもん。だから、いろははおにいちゃんといっしょにくらすの」

おじさま「いつの間にそんなことに……」

おばさま「まあ、それは楽しみだわ。いろはちゃんならきっと綺麗なお嫁さんになるわね」

わたし「うん。いろは、きれいなどれすきて、おにいちゃんとけっこんするの」


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回想おわり
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 うわああああっ!!!!!

 ほんとに遥さんと結婚するって言ってたーっ!!!!!