すると、話している途中に背負い投げをされた!その痛さに思わず息が詰まる。
目を開けると、男子たちは、まだわたしに攻撃しようとかまえていた。

私は、痛む背中を我慢して、また立ち上がった。うぅなんでこんなことに……。
もう一度立ち上がろうとする私に苛立ったのかすると、目の前に影がよぎったんだ。
前を見ると前を見ると、私がかばっていた彼が、目の前に来て男子達が降りおらろそうとしていた拳をやすやすと受け止めていた。

彼は、口元の血の跡を拭き取ると、私を向いてニヤッと笑った。え、なんでそんなに強いの?なんで守っているの?聞きたいことは、いっぱいあったが、声にならない。
「女の子にこんな暴力しちゃダメだろ?」
軽くそんなことを言ったかと思うと、数人の集団をすぐさまボッコボコにしてしまっ