もちろん私もそうしようと思った。だが、男の子が1人周りのヤツらにボッコボコにされているのが視界に入った。その子が口から血を流そうとも周りの男子は、なぐったり蹴ったり。私は、そんな彼らを見て思わず彼らの元に走っていってしまった。

この辺で育ったため、父には、
「自分で自分の身は、守ること。誰か大変な人がいたら助けること。」
と教えられてきた。そのため武道は、だいたい習ってきていた。こんな時が本当にあるなんてっ……お父さんありがとう
男の子の前に着くと、私は、彼を守るようにして、彼と、男子たちの間に入る。
「こんなに怪我させたらダメです!」
はっきり私が言うと、向こうは、大きな声で笑うだけだった。でも私は諦めきれなかった。
「ねぇっ、聞いてるのッ!」
相手の肩を掴み無理やり振り返らせようと