「まぁま。梨耶、私達がいるでしょ〜」


美那が1番心配なんだけど…。

アハハッと返し「任せてください!」と言う。


「よし!じゃあ、梨耶と直月、美那と琉璃華!挨拶運動がんばって!」


「「「「はい!」」」」


風紀委員室を出て、校門へ向かう。

先に来ていた生徒会の人に挨拶をする。


「初めまして、副会長の嶺緒(-れお-)だよ。よろしくね?風紀委員さん」


「初めまして。今日は私、有栖梨耶が代表を務めさせていただきます」


「うん、知ってる。うちの生徒会長、遅くてごめんね?寝坊したみたいでさぁ」


「いえ、大丈夫です」


逆に良かった…。

遅れてから最悪会わずに済む。

もし会ったとしても話すこともない。

ホッとして、一気に肩の荷が降りた。


「おっ!りーちゃん先輩!生徒が来ました!」


「私達は軍人か何かなの〜?」


「はい!隊長!」


「ちゃんとしろ」


はぁー、とため息を吐く。

直月のバーカ。

空気がピリついたじゃない。