次の日いつも通りに朝、風紀委員室へ行った。


「おはようございます〜」


「りーちゃん先輩!おはようございます!」


元気いっぱいに返事をしてくれる可愛い後輩。

とくに懐いてくれているのは、るりりんこと琉璃華(-るりか-)ちゃん。


「今日は遅かったね。何かあったの?」


心配をしてくれたのは三年の風紀委員の委員長。

しっかりした人で超尊敬している。

名前を珠莉愛(-しゅりあ-)、私は珠莉先輩と呼んでいる。


「何もないですよ〜?そんなことより、挨拶運動の日ですよね、今日」


「ええ。今日は梨耶に頼もうかなぁ、代表」


え?

代表を私が?

月に2回ある挨拶運動は生徒会との合同活動。

風紀委員の代表は生徒会の代表と相談しながらやるのだが、普通にいくと会長と…になる。

昨日の今日で、まだ気持ちの整理がついてないのに…。


「大丈夫よ。直月にも頼むし!」


「…えっ、俺ですか」