翌日の朝。




「先輩っ……!!おはようございますっ」




わたしが先輩に挨拶しただけなのに周りがざわつく。




「え、何あの子ー、」 




「彼方くんに声かけるとかあの子調子乗りすぎじゃなーい?ww」



 
「ファンクラブ長にありゃしばかれるなー」





と、批判の声が上がる。






き、気にしない気にしないっ!………、気にしない……うん……。。




「ちょ、莉子!?何してっ…!」

「あ、茉莉ちゃん……」
  
  



彼女は朔間茉莉ちゃん。
 



社長令嬢なのに、こんなわたしと
友達になってくれた女の子。




「……じゃ」「ちょっとお待ちになられて?
羽瀬来彼方さん。」





「うざい……、溯間家の娘だからって優しくしないよ?」




「名前を覚えいただいてもらえて麗しゅう
ことでして…」