「ねえ、一葉ちゃんっ!」
「どうしたの?」
週末が終わり、いつも通りの教室。
昼休みに志穂ちゃんとご飯を食べていると、松嶋さんたちのキラキラグループが話しかけてきた。
にこにこしている松嶋さんや、周りにいる女の子たちは制服も可愛らしく着崩していて、テレビに映っている子達みたい。
「ふふっ、そんなに見つめないでよ。一葉ちゃんー」
「わ、ごめんね、」
まじまじと見つめてしまったことに気づいて慌てて目を逸らした。
わああ、恥ずかしい……。周りの子達もクスクス笑っていて顔が赤くなる。
「あのね、一葉ちゃん凪くんの家と近いんだよね?ちょっとお願いがあってー」
「……うん」