そう言って笑った顔は、いつもの周りの子に向けている顔ではなかった。


素の笑顔だった…


(私だけに向けられている…)


そう思うと、頬が勝手に緩んだ。


「な、なんだよ…。そんなニヤニヤして」


「へ?!ニヤニヤしてた?!」


「めっちゃしてた。俺の顔見ながら…。」


「ご、ごめん!」


「ほんとだよ…。そんな好きな女に見られたら照れるっつうの…」


「〜〜っ……」


そ、そんな事言われた私まで照れてきた。