でも、臼井を見ていると鼓動が速くなることに気づいてしまった。


気づいちゃいけないのに…蓋をしているのに…最近は蓋もできなくなってきていた、



(何なんだよ…。あー、くそっ!)


俺は段々苛立ってきていた。


もちろん、自分に…



でも、あの日。


この気持ちが明確にわかってしまった。



それは、ある日の放課後。



1人束を抱えて職員室へと向かっていた。


いつもならあんなヘマしないが、臼井のことばかり考えすぎて思わず手から束を落としてしまった。