そう思い込むようになってしまったのも、全部あの女のせいだ。



母親がでていってすぐは、放心状態だった。


まだ、小学校低学年だったしな。


何が起きてるのか理解できていなかった。


でも、理解した時、俺はドッキリでもやっているのではないかと疑った。


だって、あんなに優しくて穏やかだった母親がある日突然いなくなるなんてありえないと