父親は、それを止めもせず責めもせずただ黙ってみているだけだった。 あの怒鳴り声は、きっと母親が言いたい放題言っていたのであろう… 俺が玄関に入っていった時、母親は俺を見た後、今まで見せたことのないような目つきで睨みつけてきた。 その時、初めて母親が怖いと感じた。 この日から、俺に母親という存在がない でも、今更母親がほしいとも思わないし、母親なんていなくても 全然やっていけてるため必要ないと思っていた。