そんな日々を続けていたある日。


友達と遊んできて、家に入ろうとした時。


玄関から、怒鳴り声が聞こえてきた。


その声は、あのいつも穏やかな母の声で…


(どうしたんだろう…?)


不安に思いながらも、家にそのまま入った。



だけど…入らなきゃよかったとあの光景を見て人生初めての後悔をした。





―――母親は…見ず知らずの男に腕を絡めていた。


母親は、俺が小2の時にその男と一緒に家を出ていった。