私は、手術が終わるのをずっと待っていた


翼は助かると神様に祈りながら…


私の命がなくなってもいいから、どうか翼は…翼は助けて下さい…


ずっと、そう願っていた―――カチッ


手術が…終わった…!


「先生!!!翼は?助かりましたよね?!手術は成功しましたよね?」


「………あの、落ち着いて聞いてください」


「え…、?」


「翼さんは、頭を強く打って体も強い衝撃を受けていました…。すぐに処置はしましたが…さっき…






 





――――お亡くなりになられました…」


私は、あまりにも衝撃的すぎて頭を何かで殴られた感覚に陥った


「え…?はい?なにかの間違いですよね?……そんなはずないじゃないですか!!


……だって…だって…さっきまで2人で楽しく笑い合ってたんですよ?!


それなのに…そんなことに…なるわけ……」