私は、あの男の人の声に聞き覚えがあった…
私は、ふとある考えに至った
この夢の中の私達は恋人っぽかった
そして、現実の私にも恋人がいる
まさか…見覚えがあるのも聞き覚えがあったのも全部―――
あの男の人が翼だから…?
でも、まさか!そんな訳ないじゃない…!
嫌な考えをしてしまった自分を殴りたくなった
だって、翼はいつも元気だし何がどうなってああなるのよ…
よく考えればそうだった
一瞬でもあんな事を考えてしまった自分はどうかしてるよ!
そう思い、この夢のことを考えるのを止めた
―――嫌な予感を打ち消すために……