お母さんに見送られながら、私は学校へ向かった 「おはよー」 「あ!おはよ!奈々〜」 今日も朝から天使並みの笑顔を拝めながら、他愛もない話をしていた ―――放課後 「おまたせ!」 「ん、じゃ帰るか」 「うん!」 もう当たり前のように翼と帰るようになった 「あ、そういえば…」 「ん?どうしたの?」 「いや、そろそろ俺達が付き合って一ヶ月経つな〜と思って」 「たしかに!…もうあれから一ヶ月も経ったんだ…」