「わん!」

このチビすけやっと捕まえた…。ほんと逃げ足が速い。

リードをちゃんと離さないように握りしめて里沙の座ってるベンチに歩いた。

『お、剛やっと捕まえた♪』

よっこらせって立ち上がった里沙が太陽に照らされて眩しかった。
褒め言葉じゃなくて普通に眩しかった…笑


『里沙が離したからだろ?もう任せてらんないな』

大丈夫だって!なんてそんな笑顔で言うなよ…。


ちょっとだけ
里沙の存在が変わりはじめた気がしたんだ。

きっとこれが始まりだったのかな。