莉奈side

「ねぇあまねちゃん」

「何?」

髪が揺れる
その姿もかっこいいって本当にすごい
羨ましいっ

「あまねちゃんってちゃん付けられるの嫌?」

一応男の子だし、もう高校生になるからさ
聞いとかないとなーって

「天音ちゃんって顔してる?俺」

言われてみれば確かに…!

でもよく見ると可愛いところもあるんだよ
昔みたいに

「えっと、、

まぁ!見えなくはないっ」
 
って!?

今にもキ、キスするんじゃないかって距離まで
近づいてしまっていた。、

「…莉奈」

私の名前を呼ぶ声にドクッと音をならす私の心臓


「わわっ、ごめん!」 

急いで離れようとしたんだけど

何かが頭に当たった気がした…。

それはあまねちゃんの手…!

「あ、あまねちゃんっ」

視線をあまねちゃんから逸らすと

「俺の顔見て」

いやいや流石に無理でしょ…!
人と目線合わせることすら苦手なのに!


「俺の顔見てもあまねちゃんって呼べる?」


「なっ!」 


そもそもこんな至近距離で名前呼ぶことなんてないでしょ!?

「呼んでよ」


ちょっと意地悪な表情をしながら
ずっとこっちを見つめてる


「っ~…!ちょ、ちょっと離れよ…!」

「だめ


りーなっ」