その言葉すら言っちゃだめってなったら
流石の俺でも耐えれないよ


「ねえ莉奈?
僕の事でなんか聞きたいこととかある?」

「ほら昨日はなかなか話せなかったから
今なら言えることもあるんじゃないかなって」

「なるほどね!」

なんでも言ってほしい

もっと今の莉奈を知りたい



「なんで一人称違うの?」

さっそくそこね

「あー、、あんまりそーゆーの決めてないんだよね」


「莉奈は僕派?俺派?」

「んー、、僕の方がなれてる、かも」

「そっか。じゃあ僕って言う」

「分かった。でもあまねちゃんの言いたい方でいいんだからね?」

優しいのはどっちだよ。
俺より全然優しいじゃんか
 
「ん。それ以外でなんかある?」  

「えーーっと!私の事たまにちゃん付けしてくれるのは何で?」  


「これもあんま考えてない」

嘘。これは本当に嘘。


莉奈の事特別扱いしたいから。

他の人がいるときには『ちゃん』をつけるようにしてる


考えれば考えるほど俺って腹黒~

「そっか。まぁ私も何でもいいんだけどね!」

そんな思惑にも気づかないまま莉奈は俺の言葉を鵜呑みにする。


そんなことすら愛おしいって思える。

いつか誰かに騙されちゃうんじゃないかなって不安~…

ま、俺が既に騙してるか


「あまねちゃん料理得意?」

「えー、まぁ作れなくはないけど」

「ほんとっ!?」

なにその笑顔可愛い


「私全然無理だからなんか助かった気分!w」

「二人で頑張ろ」

「うん!」

…なんでそんなに可愛いの…??


俺これから耐えれる…?? 

いや、これは愛。
ペットとか子どもとか、!
そういう時の気持ち。

だから

頑張れ。俺。