「りーな」

振り返ると私の肩に顎をのせてるあまねちゃんがいる


「ちょなに?」

「お腹空いた」

「えっ?」
 

お腹空いたって子ども、?


「なんかちょーだい」


「あ!冷蔵庫にお母さんが作ってくれたのあるよ!食べる?」

「食べるっ!」

あまりにもキラキラした顔でニコニコするから
こっちまでなんかうれしくなっちゃう…!

「なにこれ美味しすぎ」


「よかったね!」




ほんとに子どもみたい。迎えに来てくれたときは大人っぽくてかっこよかったなぁ



「…何考えてるの?」

「へっ」

「ちょっと嬉しそうだったから」

「私ってそんなに顔に出てる…?」

「うん。で?何考えてた?」

「昨日の事…!」 

あまねちゃんの事だなんて言えないよっ…!!
変に思われちゃうかもだし!

「昨日?つまり僕の事?」

「ま、まぁ!?そうかも…」

なんでそんなにストレートに言い直しちゃうの?
こっちが恥ずかしいんだよ…!!

「へぇ~、そっかぁ」

何かを企んだような笑みを見せるあまねちゃん

「なんか…怖いよ?」

あまねちゃんは椅子に座ってたのに急に立ち上がりこちらの方に向かってくる。

「ど、どうしたの?」

そんな私の声なんて無視。

ゆっくり近づいてくる

私もそれと同様に後ろに少しずつ下がった


その時